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同じ剣技を身につけた者同士。型の性質も、技も熟知している。
そうなれば、後は基本的なポテンシャルがものを言う。
スピード、パワー、センス、テクニック、タクティクス、インテリジェンス、そしてメンタル。
相手を凌駕している方が優位だ。
しかし、ガルンには圧倒的なチャクラがある。
本来ならば、その差はそのまま戦いに反映されるはずだ。
だが、それにプラスする外的要因がある。
混沌の聖剣“エグゼス・カリバーン”。
精神力を吸いとる、炎の魔剣ダークブレイズとは真逆の性質だ。
有り余る力を持ち主に供給する。
カナンがチャクラを二つしか使えなくても、ガルンと対等に戦えるのはそのおかげだ。
所有者の力を削って絶大なる力を得る魔剣と、所有者に力を与えながらも、絶大なる力を内包している聖剣。
このアドバンテージの差は大きい。
案の定、ガルンは同質の攻撃の打ち合いのつもりが、後方に押し出された。
しかし、これはフィジカルやチャクラの問題では無い。
聖剣の力だ。
(そうか! この力は……!!)
ガルンは体勢を立て直しながら間合いを計る。
天三輝が申し訳なさそうに、ふよふよとガルンの元に戻ってきた。
「その聖剣……、今は地属性、重力を操ってるな……」
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