*過去の仕事②*

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いろいろ考えてるうちに、スーパーの店長に話をしなければいけない時がきた。 「桜庭さん、例の話はどうなりましたか?」 と切り出すスーパーの店長。 「それが…一人は妊婦なのでこのまま出産に臨む形になりまして、他の二人はすでに仕事が決まったそうなんです」 と、伝えると、店長は「そうですか…」と下を向く。 でもすぐに顔を上げた。 「桜庭さんももう決まったんですか?もし決 まっていなかったら新しい写真屋で働けませんか?桜庭さんは入って1年になるし、写真屋の仕事ももうこなせるでしょう?」 『やっぱり』と一瞬うろたえた。 主人には話はしていて、 主人は「どちらでも良い」と言ってくれていたが、私は迷っていた。 切迫早産の自分の体質の不安や家事をやりたい事。 でも、主人は求職中だし、主人が仕事が見つかるまで稼ぎがない。 春には、息子が幼稚園年中に上がり、娘は中学に入るからたくさんの出費がある。 そして出産もあるから、準備資金も必要。 私は色々と考えを駆け巡らせ、スーパーの店長に答えた。
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