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いろいろ考えてるうちに、スーパーの店長に話をしなければいけない時がきた。
「桜庭さん、例の話はどうなりましたか?」
と切り出すスーパーの店長。
「それが…一人は妊婦なのでこのまま出産に臨む形になりまして、他の二人はすでに仕事が決まったそうなんです」
と、伝えると、店長は「そうですか…」と下を向く。
でもすぐに顔を上げた。
「桜庭さんももう決まったんですか?もし決 まっていなかったら新しい写真屋で働けませんか?桜庭さんは入って1年になるし、写真屋の仕事ももうこなせるでしょう?」
『やっぱり』と一瞬うろたえた。
主人には話はしていて、
主人は「どちらでも良い」と言ってくれていたが、私は迷っていた。
切迫早産の自分の体質の不安や家事をやりたい事。
でも、主人は求職中だし、主人が仕事が見つかるまで稼ぎがない。
春には、息子が幼稚園年中に上がり、娘は中学に入るからたくさんの出費がある。
そして出産もあるから、準備資金も必要。
私は色々と考えを駆け巡らせ、スーパーの店長に答えた。
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