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「あ、うん…。一度だけ」 「ふーん。そうなんですか」 「……」 …なんだろう、 このやけに余裕な表情…。 「え、…何回?」 「はい?」 「…月子ちゃんは、 先生の車、何回乗ったの?」 「…えっと…」 月子ちゃんは暫く上を見て 考えていたが、 「忘れちゃいました。 いちいち数えてませんから」 「…そっ。そうだよね、はは」 わたしは笑いながら 視線を外した。 …ショックだった。 春山先生が、他の女子生徒を 車に乗せるなんて…。
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