224人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ほっぺに、ちゅって。
……されただけ」
「……」
「ごめんなさい…」
「…なんで、謝んの」
「だって…」
わたしは、まだ繋いだままの
先生の手を、きゅっと握った。
「わたしが、隙を
見せちゃったから…」
先生は、くす、と笑って、
「武士っぽい。今の言葉」
「ちょっと…
真面目に、言ってるのに」
「どこ?」
「え?」
「どこにされたの、キス」
わたしは、左の頬を指差した。
「ここ…」
最初のコメントを投稿しよう!