第二世 神の悪戯

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ー 初めて柳月と交わした口づけは、痺れるような苦味があった。  喉を流れてゆく毒が、次第に熱を帯びたように熱いものへと変わって行く。  苦しさで喉を掻き毟る柳月の両手を捕らえると、宥めるように深く口づけた。  最初で最後になるかもしれない口づけは、俺達の体温を徐々に奪っていった……。ー
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