第四世 前世を捨てた君

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「あー、こんなの大して不思議な体験じゃないですよね?」  ふいに聞こえた柳の声に、晁光は我に返ると慌てて口を開く。 「いやっ……!」 「?」 首を傾げた柳に、晁光は真剣な眼差しを向けると言葉を続けた。 「そのっ……聞かせてくれないかな? もっと、その夢のこと」  少し切羽詰まったような晁光の様子に、柳は一瞬呆気に取られるも、真剣に話しを聞いてくれる彼に好感を覚え、照れ臭そうに微笑むと小さく頷いた。 「……はい」
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