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自分と同じように考え込んでいる晁光に、柳は身を乗り出すと問いかける。
「これってどう思います?」
「えっ……」
驚いたように視線を向けてきた晁光に、柳は眉を八の字に曲げると訴えた。
「最近、毎晩なんですよ。なんか……意味があるのかなって」
「……意味」
「はい。それに、今までそんな夢見たこと一度もないんですよねぇ……なんか気味悪いっていうか……」
予想以上に、夢のことを気にしている柳に、晁光はこの名前を出そうか一瞬迷うも、静かに口にする。
「……”ゆづき”」
「えっ?」
聞き返してきた柳に縋るような気持ちで再び問いかけた。
「この名前に聞き覚え……ない?」
切な気に自分を見詰めてくる晁光に、柳は必死で自分の記憶を辿る。
「”ゆづき”……?」
「あぁ……」
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