第五世 蘇る記憶

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ー 夢だと分かっていても、現実と見紛うほど鮮明な彼女の姿に、一生夢など覚めなければいいと切に願った。   夢の中だけでもいい……こうして君に触れられるなら記憶など取り戻さなくていい。   だから、もっと傍に来てくれ。   君と離れていた時間は長過ぎて、このままじゃ俺は、唯一知っている君の温もりを忘れてしまうから……。ー
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