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リリアは照れながらも、パァーっと明るい表情になった。
そして、左耳に触れている。
「今すぐ、グレイ様をお呼びします」
ティアとティナが飛び出していった。
「私たちは控え室に居ります」
残りの侍女たちも退室する。
あっという間に、私室にはリリアひとりとなった。
ーーど、どうしようーー
リリアはドキドキが止まらない。
ソワソワと、部屋の端から端を行き来する。
グレイは、リリアの私室に向かっていた。
何故か興奮ぎみのティアとティナが、呼びにきたのだ。
前をいく2人は、足に羽がはえているかの如く、浮かれている。
ーーさて、何が待っているのやらーー
グレイはフッと笑って、羽の足の2人の後をついていった。
"待っている者のあまりの美しさに、言葉を失うとも知らずに"
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