1章:銀の国と青の国

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 大陸のほぼ中央に位置し、南西に鉱石の山『武山』を有する  “銀の国"  都の中心にはそびえたつ宮殿。その宮殿を中心とし、東西南北に十字にはしる壁と、都をぐるりと取り囲む城壁をもつこの国は、難攻不落と称される。  また、国人のほぼ全てが、武山鉱石から製造された武器を持つ  “武器大国”である。  武山の頂きには山城があり、都を一望できた。  銀の国の南方に位置し、寄り添うように栄える  “青の国”  西に『清湖』をたずさえた光山、東に岩山。清湖の近くには、聖殿と医殿が背中合わせに建っている。  国の広範囲に薬草畑があり、医術・治癒術の国と謳われる。  清湖の加護をうけた女性は、巫女となり、光山の加護をうけた男性は、医者となる。  国人の多くは、豊かな土地を耕し生活をする、実りの国  “農業大国”である。  岩山を背にした王殿周辺は、この国でもっとも痩せた土地。しかし、岩山に自生する希少な薬草・薬花を王殿が守っていた。 .
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