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田川颯大19歳
いわゆる草食系男子
特に取り柄もなくごく普通の19歳
ただただ毎日を何する訳でもなく生活しているフリーター。
しかしそんなフリーターとすら呼べなくなる日がこの時やって来てしまった。
「おはようございます。」
夕暮れ時、スーパーの事務所に入ってシフト表を見て颯大は不思議に思った。
ーあれ?今月一日しかシフト入ってない...。
「おはよっす田川。お前聞いてないのか?。」
「あっ、おはよう井上。」
後ろから声をかけてきた井上は僕の数少ない友達だ。
「店長が新しいバイトを雇ったんだよ。土日祝日も仕事できるらしいから店長気に入っちゃってさ。だからお前がターゲットになったみたいなんだよ。」
「...そっか。要するに僕は必要なくなった。要なしなんだね。」
「...。」
颯大の言った事が当たっていただけに井上は言葉に詰まってしまった。
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