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夜
紫音「うち、散歩行ってくるわ。」
そう言い、紫音は刀を差す。
沖田「あっあの~私も行っていいですか?」
紫音「うん、いいよ。でも病み上がりだから無理はしないでね。」
沖田「はい。」
沖田は、闇に紛れる色の着流しを借り、紫音は漆黒の襟巻きをする。
紫音「晋作、出かけてくる。」
高杉「いってらー総司も~」
沖田「はいっ!」
闇に染まりつつある京の町にくりだした。
誰も歩いていない中、沖田には紫音の刀に目がいく。
紫音「女子が刀を持つのが珍しい?」
沖田「はい。どうして刀を?」
紫音は寂しそうに笑う。
紫音「うちの先生が安政の大獄の時に、処刑されたの。・・・・幕府に。」
沖田「えっ?」
紫音はただただ寂しそうに、思い出すように
紫音「でもね。復讐とかは考えなかった。先生も望んでないだろうし、。」
紫音は拳を握った。
紫音「でも、調べていくうちに、民を巻き込もうとしていることが、わかった。」
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