第2話

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1.笑いものになってもいいじゃないか  私は、笑い声に対する耐性が低いです。笑い声に敏感で、人が談笑しているのを見ると、自分が笑われているのではないかと思うこともしばしばです。  人によって弱点は様々だと思います。怒鳴り声に弱い人、ひそひそ声に弱い人、いろいろな弱点があると思います。どのように対処したらよいでしょうか。  私自身が一番最初にしていることは、場所を変えるということです。話の聞こえる場所から離れること。これがもっとも簡単に解決できる方法です。  しかし、仕事中に在席しているときに、人の声が気になった場合には、いつもいつも離席するわけにもいきません。そんな時は、仕事に集中するといいでしょう。書類に目を通す程度のことで構わないと思います。それで、笑い声が気にならなくなれば、解決です。  それでもダメな場合は、常時携帯しているリスパダールの液剤を服用します。副作用のこともあり薬を嫌う人もいますが、個人的には、つらい時には、無理をせず、処方されている薬を飲んだ方がいいと思っています。私自身の経験からは、かなり効果があります。  これらのことは、対症療法的な対策ですが、根本的に解決するために、人に笑われたっていいじゃないかという開き直りも必要なのかなと思います。ヒソヒソ声に弱い人は、人が何を噂していたっていいじゃないか。怒鳴り声に弱い人は、聞き流す。  私自身は、ワードに思ったことを書くことにしています。たとえば、「笑われたっていいじゃないか」とか「人のうわさは無視する」とか。最近はWRAP(ラップ)という手法もあります。日本語では、元気回復行動プランといいます。体調が悪くなった時にどうするかなど、事前に考えて、まとめておく手法であると聞いています。  もう一つ、これは自分に合った方法があれば何でもいいと思いますが、リラックスする方法を持つことです。私は、椅子に深く腰を掛けて、コーヒーを飲みます。そして、眼を閉じて、自分は今リラックスしているんだと、心の中で唱えています。それだけでも、だいぶ気持ちが楽になることがあります。職場の昼休みなど、ちょっとした時間に瞑想する方法もあります。  気持ちがふさぎ込んだ時は、どうしても姿勢が前かがみになります。そこで、姿勢だけでも胸を張るようにすれば、不思議と気持ちも前向きになったりします。試してみてください。
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