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2.オープンにしてみる
これは、万人向けの提言ではありません。統合失調症をオープンにすることにはリスクが伴います。場合によっては、家族の結婚のことにまで影響が出ることです。ですから、私の体験を書きますが、ぜひ皆さんにもオープンにしてほしいということでは決してありません。オープンにする際には、熟慮し、細心の注意を払ってください。
私自身は、現在は職場でもプライベートでも、統合失調症をオープンにしています。当初はクローズドでした。というよりも、発症してすぐに告知を受けたわけではなかったので、私は最初の頃はうつ病だと思っていました。
オープンにしたことによって良かったこと。
①職場で業務内容や業務量を配慮してくれるようになったこと。
②職場で異動について配慮してくれるようになったこと。
主にはこの2点でしょうか。
逆に言えば、どこでも転勤できて、業務量・業務内容に配慮の必要がない人は、クローズドの方が良いと思います。それは、オープンにすることによって、マイナスの面も考えられるからです。
オープンにしたことによって良くなかったこと
①周囲には聖人ばかりではありません。統合失調症に偏見のある人もいます。離れていく人、近寄らない人も出てきます。
②昇進・昇格が遅くなる。これは、いろいろと配慮してもらっていることとのバランスを考えると致し方のないことです。
このようなデメリットもあるので、オープンで行くか、クローズドで行くかは、本当に慎重に考える必要があります。
私自身は、職場で統合失調症をオープンにしたことによって、いろいろと助かっている部分もあり、良かったと思っています。しかし、個々に事情が異なるので、くどいようですが、自分自身で熟慮し、自分によりメリットがある方を選んでください。
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