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いつもなら、どんなに短くても、 必ず返してくれていたのに。 小さな事ですぐに 心配になる自分に 嫌気がさしながらも、 一言だけでも先生と言葉を交わし、 不安を払拭しておきたかった。 「おい、椎名。…どうした?」 振り返ると、学年主任の 小林先生が笑顔で立っていた。 白髪頭だが、実は 見た目よりも意外と若いらしい。
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