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マール「人間が魔界に行くのは王国が禁じている」
マール「そして三年半程前に魔界にあるエルフの国を訪れたのは私達勇者パーティだけ」
マール「そしてパーティの中に男は勇者ヘルス様と戦士のスサヤだけ」
エリス「はい…そしてスサヤ様はマール様と関係を持っておられるので残るは」
マール「ヘルス様だけってことね」
エリス「はい…推測の域を出ませんが」
マール「だけど仮説ならイザナから感じる無駄にでかい魔力とも辻褄が合うわ」
マール「それにヘルス様の子供なのだとしたらよけい大事に育てなければなりませんね」
マール「せめての罪滅ぼしのためにも」ボソッ
エリス「そういえばスサヤ様とは一緒ではないのですか?」
マール「あぁ、それはあちこちに私達の手配書が貼り出されているからみんなで固まっていると危険だって事になったからみんなとは離れたのよ」
マール「もっとも、スサヤの居場所は把握しているけどね」
エリス「一体どうやって居場所を?」
マール「あいつの気くらい簡単にわかるわよ」
エリス「へー、賢者ってそんなことも出来るんだ…」
エリス「シェール様の居場所は分からないのですか?」
マール「あの娘の居場所はわからないわね」
マール「あまりにも遠く離れているとわからなくなるから」
エリス「そうですか…」
マール「まぁ、あの娘のことなら平気よ」
マール「まだ若いガキだからね」
エリス「ふふ…よくわかっていらっしゃるのですね」
マール「伊達に一緒に旅をしてたわけじゃないわよ」
マール「みんな大切な仲間なんだから」
エリス「そんな話を聞いているとなんだか羨ましく思っちゃいます」
マール「なに言ってるのよ。あなたも私の家族みたいなものでしょ?」
エリス「えぇ、そうでしたね」
マール「さぁ、無駄話はこれでおしまい」
マール「さっさとイザナの服を作ってしまいましょう」
エリス「はい!」
イザナ「アブー!」
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