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マール「まずはミルクを作らなければいけませんね」
エリス「それなんですが…」
マール「んっ、どうかしたの？」
エリス「私の母乳を与えるから大丈夫です」
マール「あなた母乳なんか出ないでしょ」
エリス「なぜか出たんです…」
マール「不思議な事もあるものなのね」
エリス「ですが少ししか出ないみたいなんです」
マール「それはマッサージしたら出るようになると思うわ」
エリス「私やりかた知りませんよ」
マール「その本は今度買ってくるわね」
エリス「お願いします」
マール「まずこの子の服を…そういえばこの子の名前は？」
エリス「まだ決めてません」
マール「ならば決めなければなりませんね」
エリス「出来ればマール様が決めてくれませんか？」
マール「私ですか？」
エリス「えぇ、是非この子の名付け親になってください」
マール「わかりました」
マール「そうですね…」
マール「『イザナ』はどうでしょうか？」
エリス「イザナですか？」
イザナ「ダーダー」
エリス「この子も気に入ったみたいですね」
マール「それはなによりだわ」
エリス「名前も決まった事ですし服を作るんですね」
マール「えぇ、勿論エリスは前に教えたから編み物や裁縫は出来るわね」
エリス「えぇ、あれから練習もしましたし」
マール「なら早速取りかかりましょうか」
エリス「はい！」
編み物作りを始めて30分
マール「ところで、気になった事ってなに」
エリス「この子の親の事なんですけど…」
マール「母親のダークエルフの事？」
エリス「いえ、父親の事です…」
マール「あら？父親は誰か分からないんじゃなかったの？」
エリス「分かりません。あくまで今から話す事は仮定なので絶対とは言いませんけど」
マール「いいわ、話してみて」
エリス「まずこの子は恐らくハーフエルフです」
マール「人間とのハーフってことね」
エリス「母親のダークエルフはエルフの国から来たと言っていました」
マール「ふむふむ…」
エリス「エルフは寿命が長いので妊娠期間も人間より長いんです」
マール「…妊娠期間ってどれくらいなの？」
エリス「…三年半程です」
マール「なるほど…あなたの言いたいことがわかったわ」
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