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「欲しいね、証拠。
…喉から手が出るくらい。
そんなものがあったら、
とっくに彼女を告発しているよ。
それがないから、
こんな風に周りを
嗅ぎまわっているんだよ。
自分の無力さに、呆れながらね」
「……」
…この人は、…どうしてこんなに…。
わたしは、白井さんの中にある、
月子ちゃんへの憎悪にも似た感情に
恐怖さえ感じていた。
ただの女子高生に、
こんな風に執念を燃やすなんて……。
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