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「…まずいな。
…主役登場だ」
振り返り、わたしは
ぎょっと目を見開いた。
慌てて隠れようとしたけれど、
もう遅い。
恐る恐る、もう一度振り返ると……。
……ガラスの向こう側に
無表情で立っているのは、
……春山先生だった。
腕組みをして、
こちらを静かに見ている。
……う……っ。
「うわあ、すげー怒ってんなあ。
ヤダなあ、俺。叱られんの」
……このセリフに関しては、
わたしも白井さんと
まったくの同意見だった。
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