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「…ねえ、ちょっと萌ちゃん、
何とか言ってよ。
先生、俺のこと疑ってるよ。
そこまで悪い人じゃないって、
説明してよ」
「……」
「萌ちゃんてば」
「いえ、椎名には後で
ゆ っ く り
話を聞きますので」
わたしはうぐっと
声を漏らしそうになった。
…もうだめだ……
お説教、決定……。
「萌ちゃんが
味方してくれないんじゃ、
仕方がないな。
じゃあ、正直に言いますよ」
白井さんは吹っ切れたように、
胸元から名刺入れを取り出した。
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