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「二番目でも、三番目でも、
……遊びでもいいから、
傍にいたい……。
お願い、先生……。
月子ちゃんには、
内緒にするから……」
「ちょっと待って」
先生は、わたしの唇に
指を触れ、言葉を制した。
「加賀月子が、何か言ったの?」
「……先生と月子ちゃんは、
半同棲だ、って……。
先生は、いつも優しく
抱いてくれるって……
言ってた」
「……」
先生が、ふう、と
ため息をついた。
脱力したように、
わたしの横の壁に手をつき、
うなだれる。
そして頭を上げ、
不機嫌そうに私の顔を見た。
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