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大体この男に対して恥じらいとか。
無いから。
「でも」
と、一応往生際悪く躊躇ってみるが。
この流れならもう、間宮と一緒にランチに行くほうが自然だろう。
「私のことは気にしなくていいの!」
あぁ…憩いの時間が。
……返せバカ!
「じゃ。昼に」と言って、間宮は去り際に、私にだけ見える角度の一瞬。
さも、可笑しそうに笑った。
意地悪いその表情に、カチンときてうっかり顔を顰めかけて、とどまる。
私を誘う、意味がわからないんですが。
気づかれないように、私はそっと溜息を落とした。
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