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……遠足じゃないんだから……。
目を輝かせ、伸び上がって
迎えの車を待つ祐希の顔を見ながら、
まだまだ子供だな、と呆れつつ、
微笑ましくも感じたりする。
そういうわたしも、
休みの日だというのに、
今朝は6時に起きてそわそわ
しっぱなしだったんだけど…。
「ねーちゃん」
「なに?」
「今日は、絶対に
キスさせないからね」
「……」
わたしはため息をついて、
「心配しなくても、
そんなことしないよ」
……祐希がいたらどうせ
そんなチャンス、
ないだろうし…。
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