HappyBirthday(2)

16/35

1170人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「…雷牙」 私は椅子に座っている雷牙の背後からぎゅっと抱きしめた。 七年前、いくらでも弁解できた筈なのに雷牙はしなかった。 雷牙ばかり責めて…私は悲劇のヒロインになってた。 雷牙はどんな気持ちだったのだろうか。 私を守る為とは言え、どんな想いで私の背中を見送ったのだろう。 「優里?大丈夫か?」 「ええ…私なら大丈夫…」 再会した時も私は冷たい態度ばかりとっていて、どんな気持ちだったのだろうか。 考えるだけで胸が張り裂けてしまいそう。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1170人が本棚に入れています
本棚に追加