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「空回りの連続だったがな」
「…………」
「悲惨な別れ方をしたし、お前に心の傷を負わせてしまった。空回りして当たり前だな」
「…七年前の事、恵梨香から聞いた」
「…そうか」
「私を思っての事だったのね」
「だがアイツを抱こうとしたのには変わりない。もっと他に守り方があったんだろーが、あん時は何も思いつかなかった」
「雷牙は私だけじゃなく、恵梨香と私の友情を壊さないように取った行動でしょう？そんな事も知らず、私は私で貴方を傷付けてしまった」
「いや、知らなくて当然だ。お前を手放す事にはなったが、男としてのプライドは守られた」
雷牙はフッと小さく笑った。
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