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「恵梨香の母親の事も入院費の事も聞いたわ」
「…ああ、あれな」
「あれはどうしてなの?私の友達だったから?」
「それもあるし、ジュオールで頑張ってくれていたからってのもある」
「そっか」
「アイツの事は今でも許してない。お前を陥れようとした事実は変わらないからな。俺個人としては簡単に許せる相手ではない」
「…そう。私も同じだわ。さっき電話で泣きながら謝ってくれたのよ。これからは真っ直ぐ生きてくれる事を願ってる」
「だな。優里」
雷牙は私の身をぎゅっと抱き締めた。
今は何故か触れ合う部分が熱くて胸が高鳴る。
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