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「ああ、そうだ」
「雷牙ってお洒落よね」
「その様には思わんが」
「お洒落だと思うわ私」
「そうか。この部屋はな……お前をイメージしてつくった部屋だ」
「……私?」
「ああ。高級感を演出し綺麗だが、決して飾らず人を自然と惹き付け魅了し安らぎを与える。そんな部屋だ」
「……雷牙」
「お前みたいだろ?」
「…買い被り過ぎよ。私はそんな人間じゃないもの」
「俺から見たお前は今言ったまんまだ。だから他の女では無くお前を本気で好きになったんだと思う」
雷牙は優しい笑みを浮かべると頭をぽんぽん叩いた。
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