Miracle Xmas

10/20
前へ
 /21ページ
次へ
「あの……私をからかってるんですか?」  私は、この訳の分からない状況にかなり戸惑っていた。  それなのに彼ときたら、 「答えは、イイエです」  なんて、落ち着き払った声でそう答える。  だけど、それならそれで尚更意味が分からない。  兎に角帰らなくちゃ。 「あの私、失礼します」  私はそう言うと、ようやく彼の腕からクルリと抜け出し玄関に向かって歩き始めた。 「それはダメだよ」  すぐ後ろで声がした。  次の瞬間、彼が私を背中から抱き締めていた。 「……」  私は驚いて、キュッと身を縮めた。  硬く縮んだ体が、動けないと信号を送る。 「せっかく企んだのに、君が帰ってしまっては台無しですよ。夏井愛菜(マナ)さん」 ……え?  私を抱き締める彼からは、悪意や危険は感じない。  むしろ優しい感じすらする。  でも……なんで彼がこんなことを?

最初のコメントを投稿しよう!

120人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>