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ずっと少年は泣いていた やがて日が暮れて 辺りは真っ暗な夜になった 少年の指はひびやあかぎれがいっぱいあった 「みんな居なくなれば良いんだ 死んじゃえ、みんなみんな死んじゃえ どうせ誰も僕にかまってくれない こんな世界なんか嫌いだ」 少年は空を見た 空には白い雪が降り続けている 少年は必死な思いで声を震わせて叫んだ 「誰か……誰か助けてよぅ 痛い、辛い、苦しい、怖い、死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」 やがて少年は 死にたい という言葉しか呟かなくなった だけど少年は怖かった 死ぬのが怖かった そして勇気のない自分を攻め続けた 自分で自分の顔を殴り 自分の頭をベンチにぶつけたりした しかし少年は死ねない 怖いから 死ぬのが怖いから 少年は死ねない 死にたくない やがて少年は空だけを見るようになった 枯れた声で助けてと呟いていた 真っ暗な夜はだんだん明るくなり やがて朝日が昇った 少年はいまだに呟いていた そんな少年しか居ない公園に1人の女性が入ってきた
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