ただ妹にしたかっただけなんです。

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ギルドは来るもの拒まず、去る者追わず、の上に「ぶっちゃけ死んでも自分の責任ね」、という環境なので、普通は試験などやらないそうだ。 「いったいどういうつもりなのかしら?父さん。」 「詳しいことは話せん。しかし、この若造を入れると言うなら俺の言ったことに従ってもらう。」 ふむ、よしわかった。 「断らせてもら」「上等じゃねえか!」「お兄ちゃんならどんな事でも乗り越えられるよ!」 弟子に妹よ、少しは俺に喋らせてくれ。 「試験、というと、どんな事かしら?まさか危ない目に合わせるわけじゃないわよね。」 さすがティア、頼れる女だ。 「なに、死にはしないさ…多分。」 おい、それフラグ 「試験の内容は、魔道スマッシュボールだ。」 魔道スマッシュボール プレイヤー二人がコートにてボールをそれぞれのラケットで打つスポーツ。 ボールを相手のコートに入れるか、相手にぶつけるかすれば点がはいる。 ラケットは魔力を通すため、プレイヤーはラケットに魔力をこめて、相手のコートにボールが入るようボールをコントロールしたり、強力な、球を打って相手をノックダウンに追いやったりすることも可能。 うん、ここまで言えば分かるかな? テニヌだ。
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