家族決め

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ワープした先は、これまた予想通りのギルドだった。 どちらかというとポ○ケ村風味 酒場と受付が合体していて、人で賑わっている。 そんで俺たちが帰ってきた時、皆の視線が集中した。 正確には俺を抱えている3人が、だが 「おい、帰ってきたみたいだぞ、あの3人組。ちょっと行ってこいよ。」 「お前行けよ!俺は恐れ多くて行けねぇ…」 「俺だって!」 という話が聞こえてきた。 他の人も多かれ少なかれがこちらを畏怖の眼差しで見つめている。 「マスターはいる?」 そこでサファイアさんが受付嬢に聞いた。 「あっ、はい。今でしたら自分の部屋にいらっしゃると思います。」 「ありがとう。行きましょう」 マスター、って酒場の?ギルドの?って聞きたいところだが 「しかし、意外にも結構おとなしいんだな。」 「皆がみんな私たちにかまっていられる程暇じゃないわよ」 ルビー君とエメラルドちゃんの話を聞く限り、この3人は結構騒がられる程の人たちらしいな… 「それもあるんだが、この赤ん坊がだ。」 「ああー、うん、結構肝が据わってるみたいだよね。」 しまった!さっきの部分で泣くべきだったか? いや待てよ?そもそもなんで俺は普通の赤ん坊の振りしてるんだ? こんな魔法とか普通にある世界なら赤ん坊が喋るくらいどってことなくね? 「そんでよ!油断してたらいきなりその赤ん坊がしゃべりはじめたんだよ!」 「マジかよ!?」 「俺もビビっちまってよ、つい三枚におろしちまった。」 「ヤベェー!なにやってんだよ!?」 「いや、でも調べてみたら魔族が赤ん坊に変身していたっておちだったんだ。」 「はあー、そりゃ喋る赤ん坊には注意だなw」 「ああ、全くだw」 話しながらその2人組は何処かへ行ってしまった。 うん、やめとこう!三枚におろされるのはやだしね。
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