学生

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そこにあったのは神社だった。 決して特別寂れた神社とかではなく、周りにあるような神社。 ただ、なんとなく この神社は日本の物と同じだと感じた。 特別なものではないからこそ感じた。 周りには確かに神社や寺がある。 しかしそれはこの世界特有の神社とかんじた。 決して形が違うとか、そういうことじゃない。 ・・ ただ、違うと感じたのだ。 やはり、同じでも世界が違うためかほんの少し違和感があった。 その点、この神社は日本にある神社と同じ感じがした。 そう、俺の世界の日本の神社と同じ なんとなく、転生前に戻ったような気分だった。 鳥居をくぐり賽銭箱の前にたった。 「で?どうすりゃいいんだ?」 静寂だけが返ってくる。 まあ、さっきは突然だったからわからなかったが 想像はついてるよな。 頭の中に響く声、神社、そして俺の存在、つまり転生 「そうなると、俺のするべきことは…」 チャリーン、パンパン、ガラガラ、パンパン そして目を閉じる。 正確なやり方なんて知らない、でもまあ、どこの神社も言っていた。 大事なのは心だって。 たっぷりと時間を使い、閉じていた目を開けると… そこは別の世界だった。
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