邂逅ー元凶ー

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真っ白 それだけ 見渡す限りの真っ白で遠くと近くの区別もつかない。 遠近感などないし、地面と空の区別もつかないほど真っ白。 自分が立っているのか浮いているのかもわからないほど色に違いがない。 「ここは………どこだ?」 『ここは君の精神世界さ。』 「!?…またか、そろそろ出てきたらどうだ?」 『おやおや?その言い方だと僕が何者なのかも見当がついてる?』 「…まあな。」 『そうか、ならいいよ。おいで。』 声がそう言った途端 俺の目の前の真っ白い空間にドアができた。 「……」 何も言わず、慎重にドアを開けて行く。 開けたドアの中にいたのは ギリシャ神話の石像のような端整な体つきで… 上半身裸で筋骨隆々なマッチョポーズをした黒マッチョのボディビルダーだった。 「チェンジ!」 間髪入れずに言ったとも。
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