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「なっ!?」
「落ち着けよ、君は僕には傷一つ付けられないんだから…」
余裕に言う閻魔大王
「っ!はあ!」
腹の底から大きな声を出してこいつを吹き飛ばそうとするが、
「だから無駄だって。」
こいつは気にも留めない。
チッ、普通の人間ならこれだけで失神してもおかしくないんだがな。
「なに怒ってるんだよ?」
ちょっと唖然として、不思議そうに、何故自分がこんなにも本気で攻撃されなきゃいけないのか疑問に思う閻魔大王
「当たり前だ!何の説明もなしに俺をあんな森に置き去りにして何ヶ月もこの世界に放置しやがって!」
あの時は精神的に意地を張ってた。
最初、森で目覚めたとき、ウタが見つけてくれて、ティアに拾われて、その後短くない期間をこの世界で過ごした。
最初の方は突然のことに頭がいっぱいで感覚も麻痺していた。
しかしティアの家で何日か過ごして、俺は
麻痺していた不安が返ってきたんだ。
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