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この異世界に来て、ようやく一週間がたった。
俺が来たこの国はぶっちゃけ文化レベルはそこまで高くはないようだ。
科学の代わりに魔法が代替わりした世界のようだが、文化の方はあまり発展していないことがわかった。
「ま~まーまーーーま(馬を使うのは馬車くらいみたいだな)」
しかも貴族様などが移動の際、使用するらしい。
しかし、裸馬に手綱をつけて繋げた馬車か、微妙にかっこよくない。
というわけで、ここは馬小屋
おれは葉風 透となりここに訪れていた。
「何ようだ?兄ちゃん、こんなところに若いもんが来るなんて珍しいじゃねえか。しかも黒髪とは」
おそらく馬番だろう。早速聞いて見た
「なんで、ここの馬って全部裸馬なの?」
「裸馬~?どういうことだ?馬が裸なのは当然だろう?」
「えっ?じゃあどうやって馬に乗ってるの?」
「いや、普通、馬には乗らねえよ。何を言ってんだ?こいつらに乗るくらいなら魔法で飛んだ方が速いだろう?痛くもないしな。」
なるほど、つまり、この国では馬になにもつけないらしい。というか馬は乗る動物ではないらしい。
やれ、仕方ない、なら
「パラパパッパパーン!鐙(あぶみ)~」
あれな、青いタヌキが道具を出す時のメロディ、最近大幅に変わったよな…ちょっとさみしいような気がする。
まあ、取りも直さず、鐙だ。
日本武士が馬に乗って戦うために造った乗馬用の道具。
それを造ってまた馬小屋に行った。
えっ?どうやって作った?まあ、そりゃ材料から手作りだよ?
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