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sideレオ
今日はティアと二人で出かける日だ。
正直、ティアが興味を持つまで噂の話屋のことなんて全然興味なかった。
だが、まさかティアと一緒に出かけることができるとおもい、誘ったらまさかのオーケー!
前日は正直よく眠れず、一日中今日のシミュレーションをしていた。
話屋が会場を開いているのはこの街の中心にある大きな広場らしい。
大通りを通って行ってその広場に向かう。
途中、何か買ってティアにプレゼントでもしようと思ったが、
懐の財布事情を思い出し、少し沈んだ気分になる。
(くそッ、ウタのやつ、人の財布食い尽くしやがって…)
当初、3人で行くはずだったが、二人きりで行くためにウタには頼み込んで外れてもらった。
『ん~?それはいいんだけどさー。うん実は私、今欲しい魔道書があるんだよねー。えっ?本当に?奢ってくれるって?ありがとう!いやーごめんねぇ?催促したみたいで。』
こっちは何も言ってないのに奢らされた。
「トホホ…」
「んっ?どうかした?」
「い、いや…」
まあ、そのおかげで今回ティアと二人で出かけられるから、いいんだけどな!
(これはあれだろうか…こう、周りから見たら俺たち、で、ででででデートしてるように見えたりするのだろうか?)
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