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「なんだ?ありゃ?」
「レオでも知らない?うーん、なんかスポーツって感じだけどね。」
俺とティアが首を捻っていると、
「おや!?そこにいるのはレオ君とティアちゃんじゃないかい!?」
「あっ、魚屋のおじさん。」
よくお世話になっている魚屋のおっちゃんが話しかけてきた。
丁度いいので聞いてみよう。
「ねえおじさん、これは一体なんの遊びなの?」
「んっ?ああ、なんでも、『ばすけっとぼーる』とかいうスポーツらしいぞ?」
「「ば、ばすけっと?」」
初めて聞く名前だ。
「ああ、最近流行りだしたゲームでね」
「ヘェ~どんなスポーツなの?」
「単純さ。魔法を使わず、あの空に浮いているネットの中にボールを入れればいい。」
「ヘェ~、でもそれ簡単じゃね?」
「いや、これが中々難しいんだ。やってみるかい?…おっと?というか二人はひょっとして…」
「はい!噂の話屋に行こうと思って!」
「デー…ああ、そう……頑張れ、レオ君。」
おっちゃんは俺の肩に手をおいて慰めてくれた。
やめろ、憐れむな…これから、これからなんだから。
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