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その後、ごねる子供達と分かれ、おお急ぎで戻る。
去り際、病弱少年は周りの少年たちとともに談笑していた。
(よかったな。少年)
そして、なんとか五回目の変身魔法が解ける前にギルドにある部屋に戻ることができた俺。
いやー、あと少し遅れてたらハイハイで部屋に戻らなきゃいけないところだった。
いや、そういやまだハイハイもできない年なんだった…俺は。
本来の俺の身体は、手足の筋肉が弱すぎて未だ自分の体重を支えきれないのです。
しかし、途中にマスターの部屋に寄って行ったのだが…
(こいつは…)
見つけたのは小さいのっぺらぼうで白い人形、
これを見て即座にわかった。
「ままままーまーまま!(間違いない、これはコピー人形だ!)」
知っている人は知っているだろう。
かの、パー○ンが変身する時、悪の組織と戦っている間、変わり身として自分を演じてくれる人形だ!
鼻を押せば人形に、戻ってしまうのだが…
映画でパ○マン1号が腑抜けて、コピー人形に悪の組織のロボットと戦わせる、という暴挙に出たのは有名な話。
というか…
(こいつがあれば…ひょっとして俺は出かけ放題?)
ただ一つ、コピー人形と違うのは科学でできたものではなく、こちらは普通の人形に魔法をかけて使用する物で、使用者の望む形に変わるものらしい。
あれ?俺の魔法より使い勝手良くね?
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