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何回か広場で話していたら子供達が親を連れてやってきた。
恐らく、こんな場所で子供達相手に妙な話をしている男のことを警戒してついてきたのだろう。
まあ、気にせず話してたんだけどね?
すると口コミでなんか広まって沢山の人が聞きにくるようになってしまったのである。
あまりにも多くの人が来てしまったので、やめようかとも思ったのだが、
「いやいや!ここで辞められたら暴動起こりますよ!」
と、なんか偉そうな人に鬼気迫る顔で止められた。
後々聞いたことだがその人はこの街の代表者だったらしい。
しかし、あまりに多いとそもそも、声が皆に届かない。
かと言って時間を分けて、整理券とか配って人数の整理をするわけにもいかない。
俺の魔法には時間制限があるし、
何より同じ話を何度も何度も繰り返し話すのは嫌だ。
なので、時間制限などは伏せて、諸々の事情を話して、この広場で話をすること自体をやめようと思ったのだが、
「それなら、いっそ芝居や劇のように上演時間を決めて商売にしましょう!」
とか言われた。
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