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壇上から話屋の男が消え、必然的に広場の人々は解散となった。
「最後の三井は良かったな。」
「いや、まあ、それまではクズだったよな。」
「面白かったな!」
かなり多くの人達が感銘を受けたらしいさっきの話、まあ、正直言えば、俺も少しは、いや、かなり楽しめたが
ティアはその場に残っている。
そして、あらかたの人達がはけた後、ティアは壇のほうに向かう。
するとさっきまで壇上にて話していた話屋がコソコソと出てきた。
そこでティアが話しかけた。
「久しぶりね、葉風君。元気にしてた?」
ビクッと呼びかけられた男は驚いてこちらを見た。
「うぇ!?ティアマ…ティアさんか。」
「ええ、最近見なかったけど、いつの間にかこんなことをしていたのね。大盛況じゃない。」
「ああ、まあ…えっと見に来てたの?」
「まさか葉風君がやっていたなんて思っても見なかったけどね。」
…えーと、俺、空気?
誰?それ?いや、話屋だってのは知ってるけど、ティアの知り合い?
しかも割と親しげなんだけど…
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