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sideティア
「「「えっ?」」」
私だけじゃない、決闘を見ていた者全員が呆気にとられた。
レオが焔を呼んで、チャージを放った。
アレはレオの使い魔による奥義、レオの魔力も借りて突撃する技。
その速度と威力は最強と言える。
さしもの葉風君もヤバイ、と思い、止めようとしたその瞬間!
ドーーーーーーンッ!!
大きな音がなってレオとその使い魔が宙を舞っていた。
レオは宙に投げ出されながら意味がわからなさそうにしている。
私やウタちゃん、スカル君だけが視認することができた。
「…地雷?」
そう、それは旧文明の罠、とっくに廃れた物、地中に埋めて踏んだ瞬間に爆発する武器。
「……一体いつの間に?」
仕込んだ?と思ったがすぐに考えついた。
決闘が始まる前からだ。
きっと彼はこの決闘が始まる前に一度ここに来て、あの地雷を埋めたのだ。
ということは、彼は今まで、レオに踏ませないよう、彼の動きを意図的に誘導させてたということになる。
それに気づいた瞬間、私は、彼の技量に何度目かわからない驚愕を覚えた。
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