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sideティア
その日は葉風君が帰って終わった。私も自分の部屋に戻りクーちゃんの世話をするために戻るのだった。
「それにしても、意外な話を聞いたわね~」
葉風君の家族事情の一端、なんとなく彼が家族に対して持っている傷はありそうだと、ふと思った。
「あーに?」
最近、クーちゃんの成長はものすごく著しい。
現在3.4ヶ月でハイハイができるようになりました~パチパチパチ~!
しかも舌がうまく回っていないが、すこしだけ話せるようになっている。
この点は少しおかしいけど…
まあいっか!可愛いし!
ウタちゃんが私のアイドルだとしたら、クーちゃんは私の天使である。
「お兄ちゃんだって~ウタちゃんに言われて嬉しそうだったなー葉風君。」
実は私は酔って眠ってなんかいないのでした。
「うあ!?ちゃーう!ちゃーう!」
うん?なんだかいきなりクーちゃんが恥ずかしそうにしている。
「さて、ごめんねクーちゃん、私
明日も緊急の仕事が入ってるの。だから、帰ってくるまで大人しくしててね?」
「あーい。」
やれやれ、可愛いな、ちくしょう
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