【最終話】不器用な獣同士の恋と罠

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  「お前が、好きだ」 ずん、と心に大きな衝撃がきて。 じわり、全身へと広がっていく。 その間も、長瀬は告白を止めようとはしなかった。 「誰にもやらない。お前は、俺のだ」 「お前が手に入るんならいくらでも言ってやる」 「好きだ。ミオが、好きだ」 何度も私にとろけるような熱を与えた唇から、言葉が滑り落ちてくる。 その度に、背中を甘い何かが駆け上がる。 顎をなぞって、頬を包み込んでから、髪を撫でる。 その一連の動きが私に伝えるのは、私が長瀬を想うのと同じ、気持ち。 .
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