1780人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「やっと気持ち繋がったんだ。カラダでも繋がりたいって思うのって、普通なんじゃねーの?」
……一瞬、手の力、抜けた。
そんな言い方されたら、抵抗しようがないじゃない。
私だって、望んでいない訳じゃない。
長瀬に触れたいと思う気持ちだって、もちろんある。
だけど何だか改まってこうなってしまうと、恥ずかしいような何とも言えない気持ちになってしまう。
今さらなのは、十分承知だけれど。
「っ、だけどっ! でもっ! ……ああもうっ!」
「な、ミオ?」
上手いかわし方も何も浮かばず歯を食いしばった私を、長瀬が呼ぶ。
誘われるように見つめた長瀬の瞳には、獣の光。
.
最初のコメントを投稿しよう!