【最終話】不器用な獣同士の恋と罠

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  「やっと気持ち繋がったんだ。カラダでも繋がりたいって思うのって、普通なんじゃねーの?」 ……一瞬、手の力、抜けた。 そんな言い方されたら、抵抗しようがないじゃない。 私だって、望んでいない訳じゃない。 長瀬に触れたいと思う気持ちだって、もちろんある。 だけど何だか改まってこうなってしまうと、恥ずかしいような何とも言えない気持ちになってしまう。 今さらなのは、十分承知だけれど。 「っ、だけどっ! でもっ! ……ああもうっ!」 「な、ミオ?」 上手いかわし方も何も浮かばず歯を食いしばった私を、長瀬が呼ぶ。 誘われるように見つめた長瀬の瞳には、獣の光。 .
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