【最終話】不器用な獣同士の恋と罠

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  「んっとに、アンタって……ああもう、いいや……」 一気に脱力してしまった私に、長瀬は軽く首を傾げた。 「そーか? じゃ、納得してもらえたところで」 そっと耳元に寄せられた唇。 吐息がかかって思わず反応してしまう私に、聞こえた言葉は。 「イタダキマス」 「だからっ、そういうのが……っ……やぁっ」 唇に落ちてきたキス。 服の裾から侵入してきた手。 すべての刺激が、私の体温を上昇させていく。 激しいキスを落としたあとの、一瞬の間。 下唇を触れ合わせたままで、長瀬はにやりと笑った。 .
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