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ねぇ、どうして私たちの関係ってこんなにも曖昧なんだろう。
好きとか嫌いとか言える関係なのに・・・・
それが違う意味にはならない。
いや、違うもしかしたら私がしないようにしているかもしれない。
でも止まらない、溢れだす、伝えたい、触れたい・・・・
気持ちだけが募っていく。
「好きだよ、辰也。」
寒い冬空。いつもの帰り道を彼と歩いていた。
私はわざとらしくつぶやいた。
ねぇ、気づいて・・・・
本当は気づいてるんじゃないの・・・?
「・・・?俺も好きだよ、深雪。」
辰也は振り向いていつも見せる笑顔・・・じゃなく感情がわからない笑顔で言
やっぱり気づいてない・・・・
分かってない・・・・
「・・・違う・・・違う!」
なんで・・・?
なんで・・・わかってくれないの・・・?
「私が言ってる好きは・・・特別な・・・意味なんだよ・・・。」
震える声を押し殺して涙ぐむ目で辰也をみた。
これで関係が変わってしまうかもかもしれない・・・
でも、言わずにはいられない・・・・
届いて!・・・届いて!!・・・
「・・・ダメだって、深雪。・・・そんなこと言ったら俺はもう深雪を幼馴染と
しては見れなくなる。・・・」
え・・・?
どういうこと?・・・
私はそれ以上を望んでいるのに・・・
どうして、そんなこと言うの・・・?
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