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「その高校の時の同級生って、 福島大樹さんですか?」 「そうそう。 大樹くんのこと、知ってたの?」 「はい。一度だけ お会いしたことがあって。 ……春山先生のこと、 大好きみたいですね」 「そうなのよ。 大樹くんてば春山マニアだから」 ……でも……。 どうして、大樹さんが そんなこと、知ってるんだろう。 眠っている春山先生に、 大樹さんがこちょこちょしたり 耳にいたずらしてるシーンを 想像してみる。 リアルに浮かび上がって来た その光景を、わたしは 慌てて頭の中から追い払った。  
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