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*** 「姉ちゃん。 ……ねえ、姉ちゃんてば!」 はっと我に返って 声のする方を見ると、 キッチンに立つフジコ先生の横で、 祐希が手招きをしていた。 「ちょっと、一人で 赤くなってないで手伝ってよ。 俺、エビ触れないからさあ」 「あ、分かった、今行く」 わたしは急いで箸を並べ終えると、 お盆を持ってキッチンに向かった。 エビの背ワタを取ろうと 竹串を手にしたところで、 玄関のチャイムが鳴った。
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