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「姉ちゃん。
……ねえ、姉ちゃんてば!」
はっと我に返って
声のする方を見ると、
キッチンに立つフジコ先生の横で、
祐希が手招きをしていた。
「ちょっと、一人で
赤くなってないで手伝ってよ。
俺、エビ触れないからさあ」
「あ、分かった、今行く」
わたしは急いで箸を並べ終えると、
お盆を持ってキッチンに向かった。
エビの背ワタを取ろうと
竹串を手にしたところで、
玄関のチャイムが鳴った。
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