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「ごめん椎名さん、出られる? もう一人のお客さんが来たみたい」 「あ、はい」 ――誰だろう……。 肉団子の具をかき混ぜている フジコ先生に代わり、 パタパタと玄関に向かう。 「はーい」 開けた扉の先に現れた顔を見て、 わたしは固まった。 「こんばんは、先輩」 にっこり微笑んだのは、 ――更科ミツルだった。
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