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*****   「では、乾杯っ!」 グラスを合わせる音が あちらこちらで響く中、 目の前に差し出されたグラスに、 わたしも遠慮がちに 自分のグラスを重ねた。 隣に座る更科くんは、いつもの 意味ありげな微笑みを 至近距離からわたしに向けつつ、 ウーロン茶を一口飲んだ。 「更科くん、……ちょっと、 もうちょっとそっちにずれてよ。 狭いから…」 「何、萌。 恥ずかしいの? 俺が傍にいると」 「そういうことじゃないの。 そっち側、空いてるでしょ」 わたしがぐい、と身体で 押しやろうとすると、 更科くんは意地悪く、 逆に身体を寄せて来た。 …もう、…最悪…。
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